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今回はマキタの『TD111DSMX』を空調屋さんに最適なインパクトドライバーとして紹介したいと思います。
空調屋にはどんなインパクトドライバが最適か?
空調屋のみなさん、インパクトドライバは何を使っていますか?
マキタやパナソニックのペンインパクトドライバー(パナソニックはペンではなくスティックといいますが)を腰袋に差して、それでほとんどの仕事をまかなっている方が多いのではないでしょうか?
しかしペンインパクトドライバーは25N・mしかなく、木ビスを打つときは時間がかかるし、天カセ室内機を吊って17mmの六角ビットでw3/8のナットを締めるのには力不足という感じですよね。
そのため多くの空調屋さんは14.4Vや18Vの力の強いインパクトドライバを別に持っていることが多いと思います。
けれどそういうインパクトってちょっと大きいし重いですよね、、、。
力もあって程よくコンパクトで軽いインパクトドライバがいいですよね、、、?
そこで最適なのがマキタの10.8Vスライドバッテリーシリーズのインパクトドライバ、『TD111DSMX』です。

イマイチだった差し込み式の10.8Vシリーズから格段に進化した
マキタの以前の10.8Vは差し込み式のバッテリーで、その時のシリーズのインパクトドライバーはそのバッテリー形状からグリップ部が太くなっていて握りづらく、力はそこそこあるのですが、専用ホルスターにしか挿せないなど、積極的に使う気になれませんでした。


しかし、スライド式の10.8Vシリーズが登場してからは容量はトルクもアップして、非常に使いやすくなりました。
以下は差し込み式の10.8V機(TD090DWXW)とスライド式の10.8V機(TD111DSMX)のスペック比較です。
TD090DWXW | TD111DSMX | |
---|---|---|
最大締付けトルク(N・m) | 90 | 135 |
バッテリー容量 | リチウムイオン1.3Ah | リチウムイオン4.0Ah |
質量 | 0.92kg | 1.1kg(※0.97kg) |
全長 | 155mm | 135mm |
回転数(回転/分) | 0〜2400 | 0〜3,000 |
打撃数(回/分) | 0〜3,000 | 0〜3,900 |
1充電あたりの作業量 木ビス φ3.8×45mm | 約170本 | 約580本(※約230本) |
定価(税別) |
ご覧のようにスペック的に格段に進化しています。トルクはもちろん、4.0Ahの大容量バッテリーを装着することができるようになったので1充電あたりの作業量が大幅に増えています。
それでいて重量は1.1kgと、それほど増えていません。より軽さを求めるなら1.5Ahを装着すれば0.97kgとなります。14.4Vや18V機と同じように引っかけフックが標準で付いているのもいいです。
14.4Vや18V機とも比べてみる
ちなみに同じマキタの14.4Vと18Vの最上位機種のスペックと比較してみましょう。
TD111DSMX | TD162DRGX | TD173DRGX | |
---|---|---|---|
最大締付けトルク(N・m) | 135 | 175 | 180 |
バッテリー容量 | リチウムイオン4.0Ah | リチウムイオン6.0Ah | リチウムイオン6.0Ah |
質量 | 1.1kg | 1.3kg | 1.5kg |
全長 | 135mm | 114mm | 111mm |
回転数(回転/分) | 0〜3,000 | 0〜3,400 | 0〜3,600 |
打撃数(回/分) | 0〜3,900 | 0〜3,600 | 0〜3,800 |
1充電あたりの作業量 | 木ビス φ3.8×45mm 約580本 | 木ビス φ4.3×65mm 約730本 | 木ビス φ4.3×65mm 約960本 |
フルセット定価(税別) | 41,300円 | 67,400円 | 83,000円 |
本体のみ定価(税別) | 18,400円 | 23,000円 | 29,000円 |
今度はフルセット及び本体のみの定価も加えてみました。
さすがにトルクや作業量は劣りますが、10.8Vも回転数や打撃数はなかなかだと思います。バッテリー自体の重量によるところが大きいと思いますが、やはり10.8VのTD111DSMXは軽いです。
14.4Vや18Vのインパクトドライバーの性能は、大工さんや建具屋さんが一日中作業するのには向いていますが、空調工事で使用するにははっきり言ってオーバースペックです。
購入価格を考えても10.8Vが空調屋には最適ではないかと思います。
マキタの10.8Vスライドバッテリーシリーズはラインナップが充実している
実はライバルのHiKOKI(ハイコーキ)も10.8Vに力を入れてきていて、最近発売されたインパクトドライバーはなんと170N・m(!)という18Vなみのパワーを持っています。
同じ4.0Ahのバッテリーを装着した状態で、重さは100gほどマキタより重いですが、それほど気にならないでしょう。
ではなぜそれでもマキタを勧めるのかというと、10.8Vの商品ラインナップの多彩さです。
スライド式の10.8Vシリーズは、差し込み式の10.8Vシリーズには無かった全ネジカッターやハンマードリル、ボードカッター、レーザーなどがあり、このシリーズで電動工具を揃えるのも悪くないと思えるほどです。
HiKOKIの10.8Vシリーズには全ネジカッターやボードカッター、レーザーや空調服、暖房ベストなどはありません。
それにマキタのラインナップも、数年ごとにリニューアルされているので、HIKOKIに負けないスペックのものがすぐに開発されるだろうと考えています。
ま、今のところTD111DSMXで全然事足りているのですが(笑)
RC造の大きな現場で、何百発アンカーを打つという場合などは高出力のハンマードリルが必要になると思いますが、更新工事など数発だけ打つ場合には10.8Vのハンマードリルでも必要十分だと思います。
まとめ
差し込み式の10.8Vのインパクトドライバーのイメージがあったので、使ってみるまで興味が無かったですが、実際にTD111DSMXを使用してみると、その取り回しの良さとパワー感に驚きました。
もう14.4Vや18Vのインパクトドライバーは必要ないのでは、、、と思ってしまったり。
もし気になったら是非使ってみるとその使い勝手の良さを感じると思います。
スパイラルダクトにドリルビスを打つときやw3/8のナットを締めるときなど、ペンインパクトドライバーでは力不足を感じる時にちょうどいいインパクトドライバーですよ!

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